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三段山Blog

三段山クラブWebSiteと連携したBlogです。
テレマーク・バックカントリースキー・雪崩事故防止等に関して、イベントのお知らせ、簡単なツアー記録、装備の事などを書いていきます。
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2013ASSH雪崩事故防止セミナーにて、ビーコンの誤発信について注意喚起
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    どうもおかしい。ビーコンの反応が定まらず、位置を特定したと思ってプローブを刺しても手応えが無い。
    「ビーコンの反応が四つある!誰か誤発信していませんか?」捜索チームのリーダーが叫んだ。
    それは、ビーコンを装着した雪崩埋没者3名を15分以内にレスキューするCRT(コンパニオンレスキュートレーニング)を開始して8分が経過した時のこと。この時点で捜索チーム内でのビーコンの誤発信が判明したが、限られた時間の中で8分の混乱は致命的だった。
    良く統率が取れていた5名の捜索チームだったが、3名の埋没者のうち1名を時間までに発見することができず、CRTは失敗に終わった。
    CRT
    ビーコンの誤発信。
    実際の捜索現場でも、しばしばビーコンの誤発信が現場を混乱させる。
    雪崩事故防止研究会では、座学でビーコン各機種の自動復帰機能(二次雪崩で捜索者が埋没した場合に備えて、一定時間でビーコンが自動的に発信になること)を紹介し、さらに物理的な衝撃によりビーコンの誤発信の可能性があることについて注意を喚起してきた。
    自動復帰でよく問題になるのはBCAトラッカーDTS。ある特定の年代に製造されたDTSは、工場出荷時に受信モードにしてから5分後に自動復帰するよう設定されている。
    物理的な衝撃で誤発信しやすいのはPIEPS DSP。DSPは自動復帰機能は無いが、二次雪崩に遭遇した際に捜索者が素早く発信モードに切り替えることができるように、スライドスイッチで簡単にモードが切り替わるように設計されている。そのためDSPをぶら下げながら捜索していると、体などにビーコンがぶつかった衝撃で受信モードから発信モードに切り替わることがある。
    今回、誤発信したのはARVA Evolution+。こちらの機種はノーマークだったので、改めて誤発信の危険性を周知しておきたい。
    誤発信の危険性があるのは以下の5機種、俗に三角アルバと呼ばれる一群だ。
    ARVA Evolution+,ARVA Advanced,ARVA Evo3,ARVA Evo3+,ARVA 3Axes
    これらの機種はスライドスイッチで受発信を切り替える設計になっており、受信モードにするには強い力が必要だが、発信モードにはほんの少しの力で切り替わってしまう。
    これはDSPと同じように、捜索者が二次雪崩発生時に素早く発信モードに切り替えれるように配慮したためと思われる。
    問題なのは、三角アルバは装着するとスライドスイッチが下を向いているために、走ったりしゃがんだりすると腹部や膝に押されて受信モードから発信モードに切り替わる場合があること。
    ユーザーはそのことをよく把握しておき、誤発信にならないよう注意しなければならない。

    受信状態(捜索モード)

     

    膝を曲げるとスイッチが押されて発信状態に切り替わる

     

     

    ビーコンを使っての捜索中ならすぐに自分の誤発信に気が付くだろうが、チームで捜索を行い、プローブ担当、シャベル担当になった者は、ビーコンを捜索モードにしたままビーコンの状態に注意を払わずにレスキュー活動をしてしまいがちだ。そこに誤発信の可能性が忍び込む・・

    捜索チームの他のメンバーが使っていたのは、BCAトラッカーDTS,PIEPS DSP,MAMMUT ELEMENT Barryvox。最新ビーコンでも誤発信に翻弄されてしまう。

     

    一旦誤発信の状態になってしまったら、それを認識するのはとても難しい。最も誤発信を発見する可能性が高いのは、複数埋没に対応したビーコンを用いて、ディスプレイに埋没可能性のある数より多くの埋没数がが表示されていないかチェックすること。しかし、それができるビーコンは限られる。

    各人、自分のビーコンの特徴をよく把握しておくこと。多少高価でも複数埋没に対応したビーコンを購入することを強く推奨する。

    少しでもおかしいと感じたら、誤発信の可能性を疑おう!

     

    文責:大西

     

    | 装備 | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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